3月21日㈮~22日㈯ 福井県の荒島岳(1523m)へ行って来ました。目的は、①残雪の荒島岳から白く輝く白山を望む ②宴会テント山行とする
今回の参加は男性4名 女性3名
テントは6~7人用と4~5人用の二張です。装備は、ワカン ストック 12爪アイゼン ピッケル テント泊用装備など。
今回の山行には、テント泊がほとんど初めての女性2人が参加しました。ほとんどテント泊初なのに、雪山!果敢にトライしてくれました
21日 6:00磐田を出発 しばらくは快晴
東海北陸道を北上するにしたがって少しずつ広がる雲
困ったなぁ
白鳥ICを下りて、九頭竜湖にむかう頃には雪になります。しかも本降りの雪
10時頃 駐車場に到着 本格的な雪とどんよりとした空を見上げてモチベーションがさがりますがとにかく準備をして、さあ 行きましょう!
駐車場からスキー場跡を登り始めて1時間ほどでゲレンデトップに到着。ここが登山口です。歩き始めから雪たっぷりですが、真冬のふかふか新雪とは違って歩きやすいですね。登山靴で進みます。
見事なブナ!ほとんど100%のブナの森。幻想的な風景です。
事前の天気予報もよくありませんでした。今日は天気の回復は期待できません。そうはいっても森の中を時折強く吹き抜ける風と降り続く雪にメンバーの気力が萎えてしまい、できるだけ風の影響を受けない所で幕営しようと、予定していた シャクナゲ平 のずいぶん手前でテントを張ることにしました。この天気の中でのテント設営、今日がテント泊デビューの女性二人の心中はどうだったのでしょうね
冬装備は荷物が多くなるのと、靴もテントの中に入れてしまうので7人で二張のンテントでも広すぎることはありません。時々、風がテントをばたつかせ、入口をあけると雪が降りこんでくる状態ですが、早々と楽しい宴会が始まり、初日の夜が暮れていきます。
22日 4時起床 お雑煮の朝食をとって出発の準備! 6:10 出発
雲ってはいますが、朝日がきれい
ちょっとだけモルゲンロート
曇っていても昨日と違って風がなくおだやか。昨夜のうちに10㎝ほどの積雪があった様子で、本当に見事にどこまでも続くブナの森の中をワカンで歩いて行きます。この森の中は流れる空気の清浄さが違うような、異次元にいるような、そんな錯覚をおこさせてくれます。時間が許すならいつまでも佇んでいたいそんな森です。
そして 白山ベンチ 晴れていれば白山が望めるのでしょうが、あいにく今日はあつい雲にかくれんぼ
そして着いた シャクナゲ平 まっしろです!
シャクナゲ平から少し下りしばらく進んで行くと 今回のコース一番の難所である もちがかべ その前にワカンからアイゼンに履き替えます。
夏道は鎖場になっていますが、雪に埋もれて鎖は出ていません。そしてアイスバーンの上に何日か前と前夜の雪が降り積もった、ほとんど垂直の壁が立ちはだかります。ここは滑らないように、アイゼンの前爪をしっかり効かせて、体重をつま先にかけるようにして登って行かなけれないけません。なかなか前に進めず苦労するEさん。先に登ったメンバーがロープを出して引っ張りあげました。ファイトー!いっぱーっつ
私達が頑張ってステップができたおかげで後から登ってくる登山者さん達が少しは楽に登れたことでしょう
やっと難所を登り終えて一安心。ただ、いっとき青空が顔を出してくれたな~と思ったのもつかの間、標高を上げていくにつれてガスで視界が悪くなっていきます。荒島岳は1523mの低山ですがまわりにはさえぎる山はなく、山頂近くからは吹きっさらし。稜線にはシュカブラ、ところどころアイスバーン、そして雪庇.....ホワイトアウトに近い状態でルートをしっかり確認しながら進みます。
山頂には近いはずなのにどこを歩いているのか、どこが正しいのか。。と思ってたら、あったー山頂の祠!よかったー!
なんとかたどり着いた荒島岳の山頂。あたりはまっしろーで眺望 ゼ・ロ
晴れ渡っていたら、なかなかの高度感を感じながら、360度の絶景を、そして白山連峰を存分に堪能できたのでしょうが、それはまたのお楽しみ♪ ですね(^_^;)
来た道を引き返し、テント場で皆で作った美味しいカレーうどんであったまり無事に下山。下山したら青空が広がりましたが山はガスの中でした。帰りは「平成の湯」で汗を流し、磐田に帰りました。
テン泊デビューの二人にはいろいろなことがあった二日間でしたがあれもこれも良い経験
目的の②は達成したし山の世界が広がった、いい山行になりました。
おまけ トトロの木
次の山に続く.....